今年に入ってから、運営しているサイトのアクセス数が激減したので、自分なりの向き合い方を書いてみました。
アクセス数が激減する理由
突如としてアクセス数が激減する最たる理由は、検索アルゴリズムの変化でしょう。
サイト訪問者の大半が検索経由なら、検索結果がアクセス数に与える影響は大きいという話です。
上の画像の「organic search」は、広告以外の通常の検索結果のこと。
使用されている検索エンジンがGoogleとYahoo!で大半を占めている現状においては、Googleのアルゴリズム変更で天国と地獄を行き来するのは必至。
Yahoo! JAPAN がGoogleの検索エンジンを使用しているので、結果も連動しているからです。
とはいえ、Googleからの変更を検討しているニュースもあります。
グーグルが使用している定評のある検索エンジンと検索連動型広告配信システムを、日本で非常に人気が高く、その利便性が評価されて利用者の支持を受けているYahoo! JAPANの検索サービスに組み込むこととなり、Yahoo! JAPANの検索サービスの価値は引き続き高く維持されます。
引用元:Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について - ニュース - ヤフー株式会社
ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討
引用元:日本経済新聞
直近のアルゴリズム変化
直近では、2024年3月にGoogleコア アップデートが開始され、4月中旬に終わったとか。
Today we announced the March 2024 core update & new spam policies that, in combination, are designed to show less content made to attract clicks and more content that people find useful. Learn more: https://t.co/wQVZ8mExRB
— Google Search Central (@googlesearchc) March 5, 2024
上記のリンク先には、『2024年3月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと』と題した文章があります。
その内容は、今回の対策がスパム対策であること。
具体的には、期限切れのドメインの不正使用、大量生成されたコンテンツの不正使用、サイト評判の不正使用への対処。
言い換えれば、信頼性の高い中古ドメインを購入しての評価上げ、検索ランキング操作目的の大量ページ生成、ファーストパーティに見つからないようにサードパーティのページを公開といった感じ。
正当な評価とパクリ対策、AIによるページ量産対策という見方もできますが、Google Search Central の公式アカウントへの返信を見るに、小さなサイトが破滅の危機に瀕しているという意見も少なくなさそうです。
結局のところ、大企業や省庁などのサイトを持ち上げ、マイナー企業や個人サイトの評価を下げる結果になった気がしますね。
「大手だから安心」みたいな理屈を持ち込んだ時点で、個人的には危うさのようなものも感じてしまいます。
対策について
この手のアップデートに対し、何らかのアクションを取るのが通例でしたが、そろそろ そういう段階でもなくなってきた感がありますね、個人的には。
「企業サイト > 個人サイト」という基準にされたら、個人サイトに抗うすべはない。
抗ったところで、Googleが優先順位の見直しを行い、修正前のものが評価されるようになったら、対策に費やした時間がもったいないというもの。
こう考えたら、対策する気にもならないでしょう。対策が功を奏する保証もないですしね。
そもそも、一企業に生命線を握られた生活というのは、それだけで不安定さがつきまといます。
では、どうするのか?
端的に言えば、脱・検索ですね。
確実性を増したいのであれば、不安定な検索に頼らない路線を歩むしかない。
具体的には、固定ファンの獲得。訪問者がブックマークをし、何度も来てくれるような作りを目指す……。
流入経路がブックマークなら、検索結果が変わろうと、何度も訪れたいと思うファンがいる限り、大きなアクセス減少は起こらないでしょう。
まぁ、その“何度も訪れたい”と思わせるのが大変であり、固定ファンだからこそアクションを起こさせるのが難しい点もあるわけですが……。
あとは、SNSからの流入を増やすとか、記事に自信があるならリスティング広告を出すといったあたりでしょうか。