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【体験談】img2imgによる画像作成とサイト素材

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前回、AIによる画像作成サービスについて書きましたが、その続きになります。
画像を参考に画像を作る「img2img」がメインです。

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img2img

言葉を参考に画像を作る「txt2img」と、基本的な流れは同じです。

上の画像では、用意した「赤い矢印」の画像を読み込ませ、それを参考に「赤い矢印」を生成しています。
プロンプトは「red arrow,mark,direction,white background」で、ネガティブプロンプトは「(worst quality:1.4), (low quality:1.4)」にしました。

似たような赤い矢印が出来ましたが、少しデザインが異なっています。
画像を参考に画像を作るとはいえ、こういった少し違った見かけにするといった用途もありそうですね。

ちなみに、「txt2img」で上述のプロンプトを打つと、なぜか赤い服を着た人間を描かれることが少なくありません。
「人」の要素が入り込む隙間があると、すぐに人を描きたがる生成モデルなのかも……。

次は、金色の枠から装飾のある額縁を生成したもの。
プロンプトは「picture frame,gold decoration,black background,」です。

こんな感じに、簡素な画像素材から、より緻密なものを生成するのも可能なので、簡素なウェブパーツを豪華にしたい人には、こういう使い方もアリかもしれません。

一方で、上の画像のような失敗例は、山ほどあります。
シンプルな人型から、デフォルメ化されたキャラクターを生み出そうとしても、その人型をなぞって終わり……といいうパターンです。

もちろん、プロンプトでは人物を描くように指定しています。

画風

上の画像は、左上にあるフリー素材をもとに、「img2img」で生成された「人工知能」の画像です。
プロンプトは「artificial intelligence,」に、画風に関する単語のみ。例えば、次のような単語です。

「flat illustration」「pop art」「comics」「deformation」「concept art」「Portrait」「hokusai」「Picasso」「art deco」「rococo」「impressionism」「2d cel anime」「3DCG」「unreal engine」……etc

具体的な絵で説明するなら、下段中央は「pop art」です。
その右隣りが「comics」といった具合。
同じ生成モデルであっても、タッチの指示で大きく変わる例です。

サイト素材

ウェブページを作っていると、画像素材が必要になります。
そんなとき、頼るのがフリー素材。

しかし、多くの人が使っているため、「また、ここでも同じ画像」と思う人もいるでしょう。
そう思わせないために、「img2img」で少し違ったアレンジを加えられたら、自己満足の範疇であっても、制作時の達成感みたいなものは増すかもしれません。

とはいえ、「img2img」に向くもの、「txt2img」の方がマシなものに分かれます。
上の画像は、「txt2img」で「notepad and pen,black background,」と「glowing light bulb」というプロンプトを打ち込んで作成したもの。

「img2img」で似たような画像を使うと、それに引っ張られて変になったので、文字だけで伝わりそうなのは、「img2img」を使わない方が良いことも……。

生成モデルによって得意な絵柄も違うので、上の画像の左側のようなイラストが欲しいときに、美少女系が得意なモデルを使うと想定外の生成物が出来上がるかも。
上の画像の右側が、まさにそれ。

人物の絵は、手足の指先や四肢の形状が狂うことが少なくないので、上の画像はマシな部類に入ります。想定外の生成物だとしても。

不出来な描写は、ネガティブプロンプトに「bad anatomy」「bad hands」「missing fingers」など書くことで修正されることもあります。同じ構図で修正したいときは、もとの生成画像のseed値を貼り付けるのをお忘れなく。

  • B!