AI生成画像の報酬｜プラットフォーム別の傾向

AI生成画像作品をリリースできるプラットフォームの感想です。

価格帯

設定できる最低価格はKindleなら99円、FANZA同人やDLsiteなら100円です。
設定価格が100円の場合、DLsiteだと消費税込みで110円での販売となり、卸価格は53円になります。報酬は価格の半分ほどで、あとはプラットフォーム側の取り分。
※インボイス登録番号を登録していないと、卸価格は年々下がっていきます。

半額セールを設定した場合、価格は55円で卸価格は26円と、タダ同然になります。
10人に売っても、ワンコインにも届きません。
それでも、二桁の売り上げがあるだけマシに思える人もいるでしょう。
誰も買っていない作品も珍しくないので……。

一方で、そこそこの価格設定で売上本数が多い作品もあり、ヒットすれば結構な収入に繋がる可能性もあります。
ただ、AI生成作品の収録画像枚数をチェックすると、何百枚という膨大な量になっているので、数十枚ほどの生成画像集だと最低価格以外を選択するのは、値段不相応と思われても仕方ありません。

そういった諸々の事情を踏まえたうえで、FANZA同人やDLsiteの作品を見てみると、売り上げ本数が表示されている分、それで稼ぐ厳しさが窺えますね。

逆に、Kindle では商品ページで売上本数がわからないので、レビュー件数から人気度を推し量るほかありません。
現時点でのランキングから推測する手もありますが、それだと細く長く売れている作品が見つけにくいことも。

プラットフォーム別で見る傾向

AI生成画像作品は安い値付けになるというのは、前項で書いた通り。
これが比較するプラットフォームの共通項と言えます。

逆に違う面もあります。
最大の違いを一つあげれば、DLsiteは実写系ＮＧで、他だと出せること。
ちなみに、個人的な経験から言えば、実写系とイラスト系の画像集を比較した場合、需要があるのは実写系になります。

イラストは人の手で描くことができますが、写真のような実写系生成作品を人の手で描くのは相当に難しい。
その一点だけ見ても、新しいジャンルとして、イラストより競合が少ないと言えなくもないですね。
自分の売り上げを見るに、イラストと実写系だと売り上げが一桁違います。

実写系を出せるのはKindle とFANZA同人ですが、売り上げはKindle に分がありますね。
Kindle だと他の国の人も買うので、単純に市場が大きいです。
グローバルな売り上げになると、支払いにもタイムラグが発生し、各国・各地域のAmazonごとに振り込まれてきて、月末に細かな入金が続くことも……。

報酬という面で見ると、読んだページ数に応じて支払われる Kindle ダイレクト・パブリッシング の存在が大きい上に、単純に販売数も伸びやすいのでFANZA同人より稼げる印象があります。

とはいえ、前にも書いた通り推奨はしません。
新しい作品を申請するたび、アカウント停止のリスクが伴うので……。

なので、私は一年ほど前のリリースを最後に新しいのを出していません。
それでも、毎月数千円程度の稼ぎになっているので、運よく多くの作品をリリース出来たら、結構な額の安定収入を見込めるプラットフォームと言えるでしょう。

逆にFANZA同人やDLsiteは、作品申請時の対応がKindle より丁寧な印象があり、アカウント停止をほのめかされることが なさそうなのですが、作品が売れるのは販売月くらいで長続きしにくい印象があります。

販売から日が経った状態で売るには、セール設定にして価格を下げるのが手っ取り早いですかね。
販促用ＳＮＳアカウントやサイトを制作し、宣伝するのも手ですが。

申請から配信開始までの時間は、圧倒的にDLsiteが早いです。
作品ジャンルにもよるでしょうが、DLsiteは申請の次の日に配信が開始されることもありました。

FANZA同人は、申請後2週間くらいで仮の配信日が設定され、その1週間後くらいに正式リリース日が決定し、実際の配信開始は申請の一ヵ月後くらいだったはず。

余談ですが、レビューを書かれやすいのはDLsiteです。