向精神薬のロラゼパム錠「サワイ」について書いています。
ロラゼパム錠「サワイ」は、ファイザー株式会社が販売していた「ワイパックス」の後発医薬品。いわゆるジェネリック医薬品になります。
効き目について
個人的には、ロラゼパム錠0.5mg「サワイ」は、デパス錠0.5mgに近い印象を持っています。同じような感じで処方されているので、効果も近いような気がしていました。
デパスは成分で言ったらエチゾラムになるので、半減期が6時間以内の短時間作用型。
対して、ロラゼパムは半減期が12~24時間以内の中時間作用型。
どちらも不安を和らげる作用の強さは、強い部類に入るようです。
半減期の違いもあり、デパスは朝・昼・晩と日に3回分を処方されたこともありますが、ロラゼパムは多くても朝と晩だけだったと記憶しています。
半減期について
薬成分の血中濃度が、ピーク時の半分になるまでにかかる時間のこと。発汗や食事による減少時間の変化、何より個人差があるので、あくまでも目安の数値になります。ピーク時の半分以下になると、離脱症状が起きやすくなると聞きます。
個人的な感想
ロラゼパム錠「サワイ」は0.5mgと1.0mgがあり、詳細は一般財団法人 日本医薬情報センターの医薬品情報データベースで確認できます。
処方されたのは0.5mgなので、私の感想は0.5mgのものです。
ちなみに、製造販売元である沢井製薬株式会社の医療関係者向けサイトにも、「添付資料ダウンロード」の項目に「添付文書」として詳細な情報があります。
個人的な感想としては、言ってしまえば「気休め」でしょうか。
飲んでも飲まなくても、あまり変わらない気がしました。ただ、飲まないときに不安を強める出来事があると、「飲んでいないから余計に」みたいな発想に陥りがちです。
「飲んでいるから平気」みたいな自己暗示をかけているところが、私にはあるからでしょう。
不安の度合いは他の要因が大きく関係するので、薬の効果は言及しづらいところがありますが、眠気に関しては確実に強まるというのが個人的な見解です。
その程度は日によって違いますが、「なんか、眠くならないな」という日は、飲み忘れていることが少なくありません。
なので、飲んだ後は眠さが増し、注意力が下がると思って行動しています。
薬の注意書きにも眠気に関することは書かれていますし、注意力・集中力・反射運動能力などの低下に注意するよう促されています。
医師や症状にもよるのでしょうが、私の場合は飲む薬を減らしていった末、最後に残ったのがロラゼパム錠0.5mg「サワイ」でした。
これを飲まずに済むようになれば、この手の薬とはサヨナラできます。
そういう意味では、最後の薬と言えなくもないです。
※ 約4年ほど飲み続けた後、他の薬に替えたところ、それまで続いていた頭が重くなる症状が緩和されました。ただ、やめて数日後くらいから、右わき腹の筋肉のこわばりが酷かったです。頭が重い、考えがまとまらない、集中力が落ちたといった症状は、飲み始めて3年目辺りから増したような気がします。
注意事項
沢井製薬株式会社の患者向医薬品ガイドによれば、急性狭隅角緑内障、重症筋無力症の人には使用できません。
心臓に障害のある人、肝臓に障害のある人、腎臓に障害のある人、脳に器質的な障害のある人、乳幼児、高齢の人、衰弱している人、中等度または重篤な呼吸不全のある人は、使用に慎重になった方がいいようです。
薬物依存の症状が出ることもあるので、長期の使用を控えるようにともあります。
もしも、そういった症状が出た場合は、医師に相談して徐々に減量することになるでしょう。
急激に減らしたり、使用を中止したりすると、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想といった離脱症状が出ることもあるそうです。
それ以前に、副作用として意識の乱れや、考えがまとまらない、息苦しいといった症状もあります。個人的には、『考えがまとまらない』という状態に、よくなっている気がするので、よくよく考えるとデメリットが大きな薬に思えます。
保管は、光と湿気を避けて室温(1~30℃)でとあります。
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