メイラックスは、Meiji Seikaファルマ株式会社が製造販売している抗不安薬です。
成分名はロフラゼプ酸エチルで、後発医薬品に日医工株式会社のジメトックスがあります。当ページでは、メイラックスとジメトックスの感想みたいなものを書いています。
効き目について
メイラックスは、神経症や心身症が原因の不安、緊張、抑うつ、睡眠障害に効果があるとされています。
神経症は昔で言うならノイローゼ。ストレスからくる心の病気のこと。
心身症は過敏性腸症候群や十二指腸潰瘍など、身体的な症状を伴うものになります。
用法としては1日に2mgとなっているので、メイラックス錠1mgを1日1回だった時点で、私の感想はアテにならないかもしれません。
年齢・症状により、その量は増減するものらしいですが……。
なお、新デザインになってから割線模様が入っていますが、この線で割っても正確には半錠にならないそうです。
不安や恐怖を評価するコンフリクト試験というのがあるのですが、ラットを使った実験での作用は、ジアゼパムの2倍、ロラゼパムの8倍の強度があったとか。
他の抗不安薬と比較した場合、目につくのは半減期の長さです。
薬成分の血中濃度が半減するのに時間がかかるほど、それだけ体の中に残っている時間も長くなることになります。
一方で、半減期が短いと依存しやすくなると指摘されています。
デパスが約6時間の半減期で、血中濃度が最大値になるのに約3時間かかるのに対し、メイラックスは60~200時間の半減期で、血中濃度が最大になるのに要する時間は約1時間。
もちろん、効果には個人差があります。
個人的な感想
言ってしまえば、「印象にない」の一言。
メイラックス錠1mgを4ヶ月、転院してジメトックス1mgに変わり、2ヶ月ほど服用しましたが、お薬手帳を見返さないと飲んだことを思い出せないくらいです。
他にも幾つか別の薬を飲んでいたこともありますが、やめて離脱症状も出なかったこともあり、私にとっては印象にない薬です。
最初に処方されたときは、デパス、ユーパン、ドグマチールと一緒に出されました。
先の2つは抗不安薬で、デパスはエチゾラムの先発品、ユーパンはロラゼパム「サワイ」の旧名になります。
ドグマチールは後で詳しく調べるつもりですが、ハイリスク薬に分類されるもので、うつ病への使用は推奨されていません。
分類的には抗不安薬を3つも飲んでいたことになり、いろんな感覚がマヒしてそうですが、あとでリフレックスを追加された際には、「この薬はキツい」と感じました。
このリフレックスもハイリスク薬になります。
注意事項
眠気、注意力・集中力・反射機能の低下が起こるので、自動車など危険を伴う機械の操作には従事しない。アルコールはNGといった、この手の薬には お決まりの注意事項があります。
他にも注意事項や副作用はありますが、気になるのは四環系抗うつ剤との併用で起こる痙攣発作です。
痙攣は自分の意思とは関係なく、急激に筋肉が収縮すること。
先に挙げたリフレックス(有効成分:ミルタザピン)も、四環系抗うつ剤になります。
個人的には、そのような副作用はなかったように思いますが、市販後使用成績調査の結果として、14,522例の臨床例の中で副作用発現症例は545例あったそうです。
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