自分史の作成に関するメリット・デメリットです。
自分史とは
自分史は、文字通り自分の歴史。
人生を時系列で振り返って、年表のようにまとめたもの。
私は自分の人生を物語のように綴った経験がありますが、それだと文字表現に時間を費やすことになりました。
作成目的を振り返りとするなら、箇条書きで書きたいことだけを書く方法がいいかもしれません。
あと、その時々の幸福指数と言いますか、モチベーションの数値も記入し、グラフ化すると人生の浮き沈みが視覚的に把握しやすいです。
また、家計簿をつけている人は出費の傾向と後悔度を書いていくと、お金をかけるべき要素と、控えるべき要素が見えてくるかもしれません。
私にとって後悔度が高かった出費は、飲み会ですね。次点で、異性との交際絡み。
どうも、人付き合いに価値を見い出せない傾向にあるようです。
作成のメリット
自分史を作成して人生を振り返るメリットは、端的に言えば自分を知ることでしょうか。
何に対して幸せを感じ、何がストレスになっているのか……。
時間が経過すると、その時々で感じていた気持ちが薄れ、大事なことを忘れてしまいがち。
なので、改めてチェックすることで、より自分にあった生活を目指せるというもの。
あとは、ネタになりそうな経験の確認です。
対象が偉人でなくとも、他者の人生は興味深いもの。失敗や成功体験といったエピソードもさることながら、どんな人に出会ってどう変わったのか、どんな仕事をして何を成したのかなど、自分とは違う人生を垣間見れるのは楽しいこと。
そういった他者の人生を見るような視点で自分の人生を振り返り、創作物のネタにすることもできるでしょう。
中でも、稼ぎのネタにしやすいのは仕事の経験。
携わってきた仕事を振り返り、守秘義務に反しない範囲で業務内容について書く……。
それは、その職業に就くことを考えている人にとって、有益な情報となるでしょう。実際、私も仕事内容を文章化し、Kindle本にして出版しました。
マイナーな職種なので需要がないのは わかっていましたが、それでも たまに読まれて小銭レベルの収入になっています。
私はKindleでの出版を選択しましたが、仕事によってはウェブサイトでの展開もアリでしょう。
仮に前職が大工だとして、その仕事の進め方や技みたいなものをサイトで公開すれば、それを知りたい人が検索して訪れるでしょう。
問題は強化するキーワードを何にするかですが、ベターなのは技能名称、あるいは道具などの専門用語と、使い方やコツとか、オススメといったワードの組み合わせでしょうか。
ある程度の集客が見込めるなら、そのページに関連した商材をアフィリエイト・リンクで紹介し、収入に繋げることも可能でしょう。
作成のデメリット
自分史を書くデメリットとしては、嫌なことを思い出す、過去の自分に耐えられない、自分の人生をデータ化したものを残してしまうなど。
当サイトのメインターゲット的には、嫌なことを思い出してしまうのが最たるデメリットになるでしょうか。
人生は良いことばかりじゃないので、不快な場面を振り返って気持ちが沈む、あるいはイライラしてしまうこともあるでしょう。
過去に起こった出来事は、今さら どうしようもないですが、記憶と一緒に感情も蘇りがち。
自分の人生そのものをネタとして見られないのなら、自分史は諦めたほうが無難かもしれません。
また、作成には結構な時間がかかるので、他に優先すべきことがあるなら、そちらを選ぶべきでしょう。
自分史を書くのは、そこそこ時間があって、精神的に落ち着いていて、進むべき方向に迷いが生じている……。そんな条件が揃っているときくらいじゃないかと、個人的には思います。
最後に
時が経てば、いろんなことを忘れます。
仕事の内容などは、退職してしまうと一気に薄れていくので、ネタにする予定があるならメモくらいは残しておかないと厳しいかも。
恐ろしいことに、「仕事に行きたくない」と毎日のように思っていたことすら、人は忘れてしまいます。
どうして職場に行きたくなかったのか、何がストレスになっていたのかを記憶から消す。だから、働き続けられるのかもしれませんが、それでストレスが消えるわけでもない。
そういったことを考えると、自分にとってストレスになりやすいものは何か、どうすればストレスを避けて生活できるのかといった根本的な問題への認識を深めるのが、自分史を作成する最大のメリットと言えなくもないかも。
もちろん、過去の一切を忘れて前に進み続ける生き方もあるでしょう。
ただ、たまには冷静になって自分を見つめないと、気づいたら偏った方向に思考が振り切れていることも……。
自分の常識は他者の非常識じゃないですが、組織や場所によって違う何かを、永久不変の常識として捉えていることも珍しくありません。
中には、知識不足からくる誤解や暴走というケースもあるでしょうが……。
自分史を書くことで、過去の恥ずかしい自分を知り、自分の弱さを知り、人生における最大の喜びを知る。
きっと、それは自分の価値観を再認識する良い方法の一つではないでしょうか。