非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi(RC-S380)」の感想です。
USBでパソコンに繋ぐモデルになります。
注意ポイント
iPhone等のiOS機器とBluetooth通信するのは、RC-S390になります。違いに関しては、下記リンク先をご参考ください。
→「パソリシリーズの違い」を確認
「PaSoRi」とは
「PaSoRi」は、「Suica」や「PASMO」の利用履歴や残高が確認できるほか、「楽天Edy」や「WAON」のチャージが可能な商品です。
マイナンバーカードを持っている場合は、「e-Tax」が可能になるので、家から出ずに確定申告ができます。
※ マイナンバーカードがなくても、税務署で手続きをすれば、ID・パスワード方式で申告書データの作成・送信が可能です。その際、ICカードリーダー/ライターは不要。
参照元:e-Tax利用の簡便化の概要について|e-Tax
なお、Suicaのインターネットサービス、Suicaチャージアプリは、2020年9月にサービス終了予定です。
Suicaインターネットサービスは、「Suica付きビューカード」「My Suica(記名式)」「Suica定期券」「Suica付学生証等」「ゆうちょICキャッシュカードSuica」への入金(チャージ)およびネットショッピングの支払い方法のひとつとしてサービスを提供してまいりましたが、ご利用状況をふまえ、サービスの提供を終了させていただくこととなりました。
引用元:【重要なお知らせ】Suicaインターネットサービスの終了について|Suicaインターネットサービス:JR東日本
箱の中身
PaSoRiの箱に入っているのは、本体、専用スタンド、カードホルダー、接続ケーブル、取扱説明書、かんたんセットアップガイドです。
本体、専用スタンド、カードホルダー、接続ケーブルを組み合わせると、下の写真のようになります。
左側にある金具「カードホルダー」に、カードを挟んで使います。
カードホルダーは、本体の裏にある溝に収まるようにできているので、はめ込んだら なかなか外れません。
本体は、カードより少し大きいくらいなので、スマホ用のケースに入れると ちょうどいいかも。写真は、100円ショップで買ったケースになります。
ソフトウェアのインストール
PaSoRiをパソコンに繋げると、「デバイスの準備ができました」「デバイスのセットアップ」となり、PaSoRiのソフトウェアをインストールすることになります。
終わると、「完了します」と表示されますが、OSによって違いはあるでしょう。
使用許諾契約画面が出たら、「同意します」を選んで「次へ」を押します。
インストールが始まり、終わると再起動を促されます。
NFCポート自己診断
スタートメニューに、「NFCポート自己診断」が追加されるので、クリックして診断を開始します。
画面の指示に従い、進んでいきます。カードまたは おサイフケータイがないと、正常に動作しているか確認できないので、実施する前に用意しておきましょう。
診断対象リーダー/ライターの選択画面では、「外付けタイプ」の「RC-S380/P」のチェックを確認し、「次へ」を押します。
「リーダー/ライターとの通信」や「カードとの通信」が、「〇」になっているか確認します。
「×」が出た場合は、対処法が出るので指示に従ってください。
これで、セットアップは完了です。
上の画像の右側で『利用するサービスのセットアップはこちらから実施してください』とあります。「こちら」がリンクになっているので、その先で利用するサービスのサイトへ移動します。
利用サービスごとのダウンロード
画像は、SFCard Viewer 2を使用し、PASMOの残高を表示したものです。
使う機会が減ってしまったので、残高は残り少ないまま。履歴は、見てほしくないのでモザイク処理をしています。
こういった利用履歴や残高の確認は、サービスごとに確認方法が異なり、インストールするソフトも違います。
詳しいことは、「Sony Japan」のサイトにて。
→「Sony Japan|アプリ・ソフトウェア ダウンロード」
上記サイトでは、e-Tax、Edy Viewer、WAONネットステーション、SFCard Viewer 2 について書かれています。
まとめ
「このカード、いくら入っていたっけ?」
「マイナンバーカードを持ってるから、家で確定申告したい」
「楽天EdyやWAONを家でチャージしたい」
そんな人向けの商品です。
個人的には、ほとんど使っていません。
セッティングは難しくないですが、事前情報がないと戸惑うこともあるでしょう。
同系統の商品は、NTTやサンワサプライからも出ています。
PaSoRiのNFC規格は、国内での利用が多い「FeliCa(TypeF)」になります。
海外で利用されているNFC Payは、TypeA/Bなので規格が違います。
NFCについて
「PaSoRi」のドライバーを入れる際、「NFC Port/PaSoRi 100 USB」と表記されます。
このNFCは、Near Field Communicationの略。近距離無線通信のことで、その規格には、ソニーが推進するFeliCa(TypeF)、NXPセミコンダクターズが推進するMIFARE(TypeA)などがあります。