心配事を減らす方法｜解決できない問題を考えない、期限を考える

あれこれ気になって仕方がない、心配事が多すぎて落ち着かない場合の思考法を考えてみました。

前に書いた「不安の正体」に近い内容です。

解決が可能か考える

「心配だ、心配だ」と思っても、状況はよくならないもの。
心配事を無くすには、心配しなくていい情報を得るか、何らかの対策が必要になるでしょう。

自分の行動で、そのどちらも得られないのであれば、考えるだけ無駄。
「あの人に嫌われていないか、心配だ」と思ったところで、“あの人”の感情を操れるわけじゃないので、どれだけ気にしても変化は起こりません。

好かれるような行動をしたところで、それで好かれるかは相手次第。
自分では親切にしたつもりでも、相手にとっては過干渉に思えることもあるでしょう。
喜ばれないプレゼントなんかは、その顕著の例。

なので、どうにもできない心配事は、心配事リストから消すのがベスト。そう考えると、心配事が減って気が楽になるかも。

特に対人関係の心配事は、いくら相手の考えや行動を予測しても、想定外の行動を取られることが少なくないので、考えるだけ無駄というもの。
結局のところ、相手の出方に応じて出方を変えるアドリブ勝負。

「馬を水辺につれていけても、水を飲ませることはできない」じゃないですが、相手も意思のある個人なので、想定外が当たり前。
生まれも育ちも違うのであれば、想像できないような考え方をして、想像できない行動を取るのも頷けるはず。
もし、想定内の行動しかしないというのなら、それは相手が取れる行動の選択肢が限られているのかも。逆に言えば、相手の選択肢を減らせば、行動予測がしやすくなりますが……。

期限と優先順位を考える

心配事にも色々ありますが、なかには期限付きの心配もあるでしょう。
いついつまでに、何々を準備しないといけないけど、このペースだと間に合わない……といった具合に。

「このペースだと間に合わない」と分析できているなら、それに気づかずに「何とかなるさ」な人より、将来的な危機は少ないでしょう。作業量を逆算しているので。

目指すゴールの為には、何をいついつまでに準備する必要がある。これに気づけない人がいることを、私は仕事をするようになって改めて実感させられました。
もちろん、仕事以外でも多々あります。

例えば、小さな子供が出かける準備をしていなくて、親が「準備をしなさい。もう時間ないよ」と言ったとします。
それに対し、子どもは出発まで20分あるので、「まだ、時間ある」と返す感じでしょうか。

この場合の準備は、歯磨き、着替え、トイレ、持っていく荷物の用意だとします。この準備にかかる時間を考慮せずに、“出発までの時間がある”という認識だけで、「時間がある」と言ってしまう人が珍しくないという話です。
上のようなケースで、持っていく荷物が見つからず、直前になって「アレがない」と騒ぎ出し、「前もって準備しておくように言ったでしょ」というやり取りが始まるのもお約束。

山のような心配事の数に圧倒され、何も手がつかない状態になる前に、心配事という課題を細かく分離し、優先順位をつけて解決。
後回しにしていいものは、後回しにすることで、期限が迫った心配事を放置し、さらなる心配事を増やさないようにすれば、無駄に心配事の数を増やさなくて済むかもしれません。

気持ちの問題

上記のような理屈を言われても、この落ち着きなさは どうしようもない……。
頭でわかっていても、気持ちは不安なまま。考えても解決しないことで、思考回路が占領されている場合、次のような対処方法が使えるかもしれません。

瞑想、深呼吸、自然の中で散歩……。
気持ちは体と繋がっていますから、体を動かすことで、気持ちに作用することもあるはず。
例として、前に購入したマインドフルネス本と、エアロバイクの記事を紹介します。

なお、体を動かす以前の問題として、十分な睡眠、バランスの取れた食事など、気持ちよく体を動かすために必要な要素が欠けている場合は、そちらを改善するのが先。

それでもダメそうな場合は、人を頼るのも手です。
以下は、電話相談に関する記事になります。

あとは、脳内物質からアプローチを考えてみるのも手です。
例えば、「幸せホルモン」と呼ばれているものが増えるような食生活にすることで、気持ちが切り替えやすくなることがあるかもしれません。

どんな対策を講じるにせよ、お金と時間はかかりそうなもの。
そういう意味では、お金を稼ぐというのは最大の対策だと言えるので、何かに迷ったら貯金を増やすことに専念すると、「いざとなったら、この預金で切り抜けられる」と割り切りやすくなる可能性も……。

心配事への対処は様々な本で語られているので、そちらを参考にするのも良いでしょう。
次の本も、そんな内容があったはず。