洋酒メーカーのドーバーが製造・販売している第4類アルコール類・エタノール製剤です。
パストリーゼ77とは
商品名にある「77」は、酒精77度から。
酒精は、発酵アルコールのこと。味噌の原材料として、見ることもあります。
第4類アルコール類・エタノール製剤の第4類は、危険物の取り扱いにおける分類で、引火性液体を指します。
パッケージに「火気厳禁」とあるのも、そのため。
揮発性のため、フタを締めて保管する必要があります。
アルコール製剤は、エタノールを主成分とし、有機酸などの添加物を加えて作られた製剤です。エタノールの除菌効果がもっとも高い濃度は70%程度ですが、アルコール製剤は、その他の成分を配合することにより、濃度がやや低くても70%同等の除菌力が得られるように工夫して製造されています。
引用元:アルコール製剤|サラヤ株式会社
効果
その効果は、抗菌、効カビ、防臭、食品保存。
純水を使用しているので、食品に噴霧できるとあります。
噴霧した食品を食べる場合は、蒸発してから。
噴霧の際は、対象物から20~30cmの距離が必要です。
パッケージに『STOP ウイルス』とありますが、ウイルスにも種類があって、アルコールに強いノンエンベロープウイルスと、そうじゃないエンベロープウイルスがあります。
エンベロープは、脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜のこと。
ノンエンベロープウイルスは、文字通りエンベロープが無いウイルスです。
なので、何を防止したいのかにもよるでしょう。
エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)は、ダメージを受けにくく、アルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあります。
手を介して口から侵入し腸管に感染するウイルスは、胃酸や腸管の胆汁酸に抵抗できるエンベロープのないウイルスです。
引用元:サラヤ株式会社 家庭用製品情報
インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、エイズウイルスなどは、脂質性の膜があるエンベロープウイルスなので、アルコール消毒剤によりダメージを受けやすい性質があります。
感想
約3年前に、1,049円で購入した商品です。
購入理由は覚えていませんが、お酒をメインで取り扱う通販サイトで買っていました。
この文章を書いている2020年4月の段階では、同じものに1万円以上の値が付き、公式サイトなどでは品切れとなっています。
身の回りにあるものを再チェックしていたところ、「そういえば、あったな」と思い出し、こうして記事にしています。
フタ
最初の写真では、スプレーヘッドを付けた状態でしたが、届いた時点ではフタが締められ、スプレー部分は透明な袋に入っていました。
本来は、フタを締めて保管するべきものだと思いますが、スプレーヘッドを付けたまま置いていました。
それで3年近く経ちましたが、噴霧すると今でもアルコールの匂いが漂います。
とはいえ、購入当初から匂いとしては控えめ。
蒸留酒で顕著なアルコール特有の香りですが、焼酎ほど強くありません。
サイズ
1000mlなので、大きいですし、重いですね。
写真は、Fire TV Stickと比較したもの。
1000mlは大きめのサイズなので、500mlや800ml、携帯用スプレーの方が、使い勝手は良さそうな気がします。
スプレーヘッド無しのタイプだと、定価が100円くらい安くなります。
詰め替え用は5Lのポリ容器、15kgのスチール缶があります。
余談ですが、消防法の規制を受ける危険物の量「指定数量」は、アルコール類だと400L。