前に書いた『AIグラビアの作成方法と、Kindle出版を勧めない理由』のFANZA版です。
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AIグラビアの作成方法と、Kindle出版を勧めない理由
Stable Diffusion を利用した画像生成と、Kindle における電子書籍の話です。 AI画像の作成 上の画像は、Stable Diffusion で生成した画像です。 使用モデルは「Br ...
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AIグラビアの作成方法
画像の生成方法は、前に書いた通り。
上の画像のプロンプトは、下記をベースに少し変更したもの。
モデルなどは前回と同じです。
プロンプト欄:(8k, RAW photograph, best quality, masterpiece:1.2), ultra detailed, ultra high res, high detail RAW color photograph, professional photograph, an extremely delicate and beautiful, Amazing, finely detail, extremely detailed beautiful girl, extremely detailed face, extremely detailed eyes, extremely detailed skin, extremely detailed fingers, extremely detailed nose, extremely detailed mouth, perfect anatomy, photograph of girl, short hair, looking at viewer, (dress:1.1), smile, blurry background,
ネガティブプロンプト欄:(worst quality:1.4),(low quality:1.4),(normal quality:1.4), lowres, logo, FastNegativeV2, bad_prompt_version2-neg, badhandv4, EasyNegative, EasyNegativeV2, ng_deepnegative_v1_75t
ネガティブプロンプトに、ネガティブエンベッドを使用しているので、その入れ方について軽く説明します。
例えば、「EasyNegative」を入れる場合は、下のリンク先に移動し、「EasyNegative.safetensors」をダウンロード。
https://huggingface.co/datasets/gsdf/EasyNegative/tree/main
それを「StableDiffusion」の「stable-diffusion-webui」>「embeddings」フォルダの中に入れてUIを起動。
あとは、ネガティブプロンプト欄に「EasyNegative」と入れるだけ。
前回との違いとしては「Hires. fix」をアップスケールなしで使用している点もあります。
「Upscaler」の数値を「1」にすれば、画像サイズは そのままに「Hires steps」&「Denoising strength」を加えた画像を生成できます。
それが効果的かどうかは、実際に試してみるほかありません。使用するモデルや設定によって変わるので。
「After Detailer(adetailer)」も使用しています。
こちらは拡張機能なので、「Stable Diffusion」を起動後に「Extensions」タブを開いて「Install from URL」にURLを入れ、インストールボタンを押して導入します。
アドレスは、次の通り。
https://github.com/Bing-su/adetailer
インストールし終えたら、「Apply and restart UI」ボタンを押してリスタートしてください。
使い方はリンク先にあるはず。
FANZAでの同人出版
FANZAで同人出版するには、下記リンク先で出版申請する必要があります。
https://dojin.dmm.co.jp/recruitment
AIグラビアの場合は、「CG (イラスト・動画)」という作品形式。
ほかに、「コミック・小説」「ゲーム」「ボイス・音楽」があります。
作品本体は圧縮ファイルで10GBまで、パッケージ画像はjpg形式で560×420px以内、サンプル画像はjpg形式で10個まで、サムネイル画像はjpg形式で100×100px。
サンプルムービーは、圧縮ファイルで10GBまでとなっています。
ファイルの圧縮は、対象を右クリックすれば「ZIPファイルに圧縮する」といったメニューが出るので、それを実行するだけ。もちろん、圧縮ソフトを利用する手もあります。
販売価格の設定は100円単位ですが、無料販売のチェックボックスもあります。
取り分は、例えば販売価格を100円にすると、税込み110円での販売になり、卸価格は53円となります。
申請後に来るメールによれば、登録作品の審査から販売日決定は通常2~3日ほど。申請後に即審査とはならないので、Kindleより販売までの時間はかかるでしょう。
配信開始日指定は「最短で」「公開日付を指定して公開」の二択ですが、「最短で」を選んでも配信は申請の2週間後くらいになるというのが個人的な見解。
※ 配信開始日は取り敢えずの日で設定された後、より近い日に修正されます。
なお、AIサービスで生成された作品に必要な『作品コメントへのAIサービスの利用および、使用しているAIサービス名の記載』がない場合、修正依頼が来ます。
例えば、本作はStable Diffusion を使用したAI生成画像を云々といった文言ですね。
Kindle同様に、『FANZA同人 販売倫理規定』にも「第5条(禁止表現) (11)その他、当社により不適当と判断したもの」という会社判断によるNGがあるので、審査にプラットフォーム側の主観が入ります。
プラットフォームの意に沿わない作品を出さないために、あるいは何か問題が起きた場合の対処を考えると、入れざるを得ない条件と言えなくもないですが、この辺の応対だけ見てもKindleの担当者より丁寧な印象があります。
アカウントの停止を匂わせないので……。