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サイトの引っ越し|ジオシティーズの終了で考えるSEO対策

更新日:

ベストなサイトの引っ越し方法は何かを考えたページです。
主な内容は以下の通り。

・Yahoo!ジオシティーズのサービス終了に伴い、用意された転送設定を使った結果
・リダイレクトとペナルティ
・refreshタグとcanonicalタグ
・サイトの評価が継承されなかった体験談
・javascriptでの転送

ジオシティーズの転送設定

Yahoo!ジオシティーズのサービス終了

2018年10月1日に、Yahoo!ジオシティーズのサービス終了が発表されました。

こちらは、他の無料ホームページサービス同様、無料でホームページを開設できるスペースが提供される代わりに、サイト内に広告が出るサービスです。

有料プランが幾つかありまして、商用利用する場合や広告を消したい場合などは、月額数百円を払うことになっていました。

Yahoo!ジオシティーズの転送設定

ホームページの転送設定が用意されていて、こちらは2019年3月末日まで設定可能のようです。
なお、転送は同年9月末日で停止します。

Yahoo!ジオシティーズの転送先

転送設定は、「Yahoo!ジオシティーズ サービス終了のお知らせ」ページに行き、移転先のアドレスを登録すれば終了します。
設定後に解除することも可能なので、どんな風になるのか知りたい方は、軽い気持ちで試してみてもいいでしょう。

転送設定した結果

このホームページは移転しました

転送設定後、ジオシティーズのサイトにアクセスすると「このホームページは移転しました」と表示されるようになります。

「今すぐ移動」ボタンを押すと、すぐに設定した移転先に移動します。
放っておいても15秒後には移動しますが、仕組み的には“refreshタグ”です。具体的に書けば、下記の通り。

refreshタグ

<meta http-equiv="REFRESH" CONTENT="15;URL=移転先アドレス">

転送先の設定では、1つのアドレスを打ち込むことになります。
つまり、ジオシティーズのどのページにアクセスしても、そのアドレスに飛ばされるということ。

移転先として登録するのはトップページでしょうから、Aというページにアクセスした人も、Bというページにアクセスした人も、みんなトップページに移動することになり、「見たいのは、これじゃない」感じになるでしょう。

おまけに、「移転しました」ページには免責事項として、「違法なものでないこと、内容が正確であること等々を一切保証しない」とあるので、かえって怪しさが増し、移動しづらくしている気がしないでもないです。

転送設定後のアクセス推移

移転後のアクセス解析

画像は、私のサイトで、ジオシティーズの転送設定をした前後のアクセス推移です。
転送設定した時期は、このサイトの訪問者数が落ち込む年末年始辺りですが、思い切り下がっているのがわかるでしょう。

グラフの青い部分は「Organic Search」で、検索エンジン経由で来た人。
水色は「Referral」でリンク経由になりますが、時期的に考えて「移転しました」ページから来た人でしょう。
薄い水色は「Direct」で、ブックマークやアドレス直打ちといった直接的な経路。さらに薄い水色は「Social」でSNS経由です。

検索結果から遷移してきた人が減り、リンク経由で来た人が増えたものの、全体的には訪問者が大幅に減った。そんな見方になります。
リンク経由で増えたと言っても、検索結果に表示されたジオシティーズの「引っ越しました」ページに行き、そこから転送されてきているので、実質的には何も増えていません。

今も「Referral」が大半を占めることからわかる通り、2ヶ月が経過しようとしている時点でも、移転前のサイトが検索結果に出る状態のまま。移転先もインデックス化されていますが、順位的には厳しい位置にあります。
逆に移転前のサイトは、「引っ越しました」と表示されるようになっても、あまり順位が変わっていません。

「引っ越しました」ページは、アクセス解析の対象外なので、どのくらい人がそのページを見たのかは不明です。
ですが、転送設定前のデータと比較すれば、その減り具合から「引っ越しました」ページで離脱している人が多いと推測できます。

検索結果に「Aのこと」とあったので、Aが知りたくてクリック。
なのに、「引っ越しました」では、「他サイトを見よう」と思っても不思議ありません。

「引っ越しました」ページの文章を読み、「今すぐ移動」ボタンを押しても、表示されるのがトップページでは、「Aのこと」を知りたかった人は「見たい情報は、どこ?」となるでしょう。

トップページの離脱率

実際、50%以上の人がトップページで離脱しています。
サイト内を見て、記事を探したりはしません。
まぁ、サイトの構成にも問題はあるでしょうが……。

こうなることは、転送設定を見た時点で予想できましたが、他の手段を講じる気になれなかったのには理由があります。

なお、Yahoo!ジオシティーズでは「.htaccess」が使用できませんので、301リダイレクトは不可。

GoogleのSearch Console ヘルプにある「不正なリダイレクト」というページには、『サイトの移転にあたっては 301 リダイレクトを使用するのが最善』とあります。

全ページに転送タグ

「他の手段」と書きましたが、「.htaccess」を使えない無料ホームページサービスで取れる手段で、私が知ってるのは2つ。
1つは、全ページに“refreshタグ”を設定し、同じ内容の移転先ページに飛ばすというもの。
もう1つは、javascriptを使って同様のことを行う方法です。

“refreshタグ”で行う場合、Aというページの旧アドレスが「http://www.geocities.jp/sample/test/a.html」で、移転先のドメインが「sample.net」なら、下記のようになります。

refreshタグの例

<meta http-equiv="refresh" content="0;URL=https://sample.net/test/a.html">

※フォルダ構成などを変更せず、SSLにした場合のアドレスになります。contentの値を0にしているので、転送までの待ち時間はありません。

javascriptで行う場合、headタグ内に下記のように書きます。

javascriptの例

<script type="text/javascript">
<!--
setTimeout("link()",0);
function link(){
location.href='https://sample.net/test/a.html';
}
-->
</script>

他にも書き方はありますが、“refreshタグ”と同じ要領でとなると、setTimeoutでの待ち時間指定になるかと思い、上記のように書いています。
待ち時間が0なら、すぐに「location.href」を実行させてもいいんですけどね。

上記は、0秒後に「link」という関数を実行する内容になっています。
“refreshタグ”では、1秒なら1と書けばいいですが、こちらの場合はミリ秒単位なので書く数字は1000になります。
これをやると、常に「link」という関数が実行されていることになるので、ブラウザの「戻る」で戻れません。それに、“refreshタグ”にも言えますが、アクセス解析のデータが不正確になります。

どちらにせよ、ファイルの数だけ設定することになります。

HTMLで数百というページ数は、ファイルの数とイコールです。何百というタグを貼るのは大変なので、便利なツールなんかを用意したいところ。
でも、“ファイル名を取得し、文書の一部を書き換えるプログラム”をサクッと作れるなら別ですが、あるかもわからないものを探すのに時間をかけ、正常に書き換えられているかをチェックするくらいなら、地道にやっていった方が早いかもしれません。
使用頻度は低いでしょうし……。

リダイレクトとペナルティ

「全ページに転送タグ」という手段を取る気になれなかったのは、その物量もさることながら、過去に実行して思ったような結果を得られなかったからです。

端的に言えば、サイトの評価を引き継げませんでした。

全ページに転送タグを入れたものの、転送元である旧アドレスのデータがなくなると、転送がないのでアクセスが激減。移転先のサイトは、検索結果にかすりもしないという状況。
「同じ内容なのに」という気持ちもありましたが、「移転ではなく、コピーサイトと認識されているのではないか」という不安がありました。

同じ内容であれば、古いものをオリジナルとしてみる。でなければ、コピーした者勝ちになってします。なので、そういう優先順位になるのは仕方のないこと。
ですが、移転はコピーとは違います。「両サイトとも所有者は同じだよ」と、クローラーに伝える方法があれば……。何度となく、そう思いました。

今は、GoogleのSearch Console ヘルプに「アドレス変更ツールの使用」というのがありますので、そちらが参考になるかもしれません。このページには、「URL の変更を伴うサイト移転のガイドライン」へのリンクもあります。

ちなみに、そのときに入れた転送タグは、5秒後に飛ばす“refreshタグ”でした。
全ページ内に、サイト引っ越しに関する文章、新しいアドレスとリンクも入れていますので、なかなか骨が折れる作業だったと記憶しています。

HTMLの標準化を目指す団体であるW3Cによると、転送ページの内容は「引っ越しました」だけにするのが望ましいようです。
参照元は『H76: クライアントサイドで瞬間的にリダイレクトするために、meta 要素の refresh を使用する

それ以前に、“refreshタグ”の使用は推奨されていないという話も……。

0秒転送ペナルティ説

5秒なんて設定をせず、すぐに飛ばした方がいいと思う人も多いでしょう。
訪問者視点で見ても、見たいページにすぐ行ける方がいいはず。

ですが、「5秒」の間を持たせたのには訳があります。
それは“リダイレクトによるペナルティ”に類する不安があったから。

かつて、検索エンジンの精度が低かったころ、有名人の名前をサイト内で羅列することで、その有名人の名前で検索すると上位表示される時代がありました。
人気のある有名人だと、検索数も多かったでしょうから、相当な集客に繋がっていたでしょう。

そういうサイトは、訪問者からすれば 名前が羅列しているだけなので、何の役にも立ちません。
ページを作った側からしても同様です。今ほど、ネット広告も無かったので。

しかし、“0秒転送”を設定すれば、瞬時に見せたいサイトに送り込めます。
集客方法として、有用だったのです。

こういったサイトは望ましくないですし、そんなサイトばかりが検索結果に出るようでは、「検索は役立たず」ということになり、誰も使わなくなってしまうでしょう。
当然、検索エンジン側も対処します。

それが検索アルゴリズムの変化と、巷で言われた0秒転送のペナルティです。
上記のようなケースを取り締まるため、0秒転送しているサイトの順位は下げる。そんなことが囁かれた時代があり、その認識が残っていたので、私は5秒の間を持たせました。

訪問者側にしても、いきなりアドレスが変わると驚くだろうし……。
そう思っていましたが、回線スピードが速くなった今となっては、0秒だと転送されたことに気づかない人が多いかもしれません。
以前なら、0秒転送であっても、ページを読み込む時間があるので、パッと切り替わる感じはなく、ページが再読み込みされたような感覚でしたので。

とはいえ、この転送設定の話は数年前になるので、日々変化しているアルゴリズムを前にしては、単なる昔話でしかありません。

canonicalタグ

この手の話で、よく目にするようになったものに“canonicalタグ”があります。
いわゆる重複ページ対策用のタグで、内容が似通っているページに対し、「重要なのは、こっち」という優先度を伝えられます。

書き方は下記のような感じです。

canonicalタグ

<link rel="canonical" href="アドレス">

このタグは、アドレスを省略できる「index.html」のページ、「https」と「http」、「www」の有無など、同一の内容のページが複数アドレスで存在してしまうケースで、優先させるアドレスを指定するのに使われています。

このタグを旧サイトに貼り付けることで、移転先のアドレスを優先させられる……。
という主張をよく見ますが、個人的には「根拠となる結果」を見せられないと、「よく断言できるなぁ。Googleでもないのに」と思ってしまいます。

まとめ

SEOに関しては、試してみたデータがない限り、その内容の信憑性は不十分と言わざるを得ません。
仮にデータがあっても、そのデータを取得した時期と、今のアルゴリズムは違うので、参考になるかもしれない程度の認識でいた方が無難かも。

「どの手法がベストか」を知りたいなら、GoogleのSearch Console ヘルプを見たり、ウェブマスター ヘルプ フォーラムにある社員の回答を見るのがいいかもしれません。

“canonicalタグ”を使ったら、転送元がインデックスから消え、転送先も未だにインデックス化されていないなんて報告もあります。

GoogleのSearch Console ヘルプにある「概要: URL の変更を伴うサイト移転」には、移転は段階的に実施し、トラフィックを監視するよう書かれています。要は、「やってみなきゃわからないから、試してみてベストなのを探れよ」ということ。まぁ、301リダイレクトが最善とあるので、それは間違いないでしょう。

301リダイレクトは、ジオシティーズではできないので、他の手法に関してあれこれ書きました。

結論としては、3月末日をもってページが見られなくなるので、それまでに転送設定はしておこう……くらいです。

今から各ページに転送するためのタグを埋め込んでも、それが効果を発揮するのは3月末まで。転送設定すれば9月末まで転送してくれますが、サイトの表示は3月末までなので、そこにあるタグの効果も3月末まででしょう。
なので、今から埋め込んでも効果は1ヶ月です。

その1ヶ月分のアクセスが欲しいなら止めませんが、場合によっては移転先の評価が下がる危険性もあるので、「やった方がいい」なんて書けません。

そういうことや、過去にサイト評価が継承できなかったこと、圧倒的な物量、何より ここ数ヵ月の体調面での問題がありまして、「全ページに転送タグ」という手段を取る気になれませんでした。

しかし、「もう、こういう機会もないだろうし、色々と試しておくか」と思い直し、幾つかのパターンで転送してみようと、あれこれやってみました。
残り期間も少ないので、充分なデータが取れるかはわかりませんが、興味深い結果になったら記事を付け足すかも……。

最後に、引っ越す必要がないのが一番ですので、自分でサーバーを借りて、ドメインを管理するのがベストだと書いておきます。
無料サービスは、いつ終わるのかわかりませんので。

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