「Smart Tap」で購入したポータブル電源の感想です。
「PowerArQ」と書いて「パワーアーク」と読むのですが、感覚的には「パワー永久」かも。
PowerArQは、Ark(箱)とQuality(品質)の文字を掛け合わせた造語です。
引用元:ポータブル電源 PowerArQ 公式
購入理由
何年か前に、災害で停電が続いたことがありました。
そのとき、「緊急時の電源を確保しておきたい」と思ったものの、いつの間にか忘れていました。
ですが、昨今の事情から「備えておこう」となって購入。
「Jackery」「Jackery Tuned by JVC」の製品も購入候補にありましたが、ソーラーパネルの在庫などの関係でPowerArQに。
PowerArQにも種類があり、それぞれ定格容量や定格エネルギーが違います。
「311Wh 86,400mAh」といった具合に記述されていて、定格エネルギーが311Wh、定格容量が86,400mAhとなっています。
「mAh(ミリアンペアアワー)」で示される定格容量は、1時間に放電または蓄えられる電流量の理論値。
「Wh(ワットアワー)」で示される定格エネルギーは、消費可能な電力量。
400Whなら、変換効率などを無視すれば、消費電力100Wの電化製品を4時間使えますし、最大消費電力400Wの家電まで使用できる……。そんな解釈になるでしょうか。
PowerArQ miniの場合、AC出力機能は通常パワー:200W、ピークパワー:400W、過負荷保護:249W。
難しく考えなくても、「Smart Tap 楽天市場店」の商品ページに行けば、稼働時間シミュレーターがあるので、使いたい機器の消費電力を入れれば計算できます。
※ PowerArQ miniの出力は200Wまで
使い方
写真は、ディスプレイ表示をオンにした状態です。
ディスプレイにある62%というのは、バッテリーの容量。
充電中は「INPUT」のW数が上がり、電源として使用していると「OUTPUT」のW数が上がります。
使用する場合は、使いたい差込口の横にあるボタンを押します。
写真では、USBポートが使用可能になっているので、そこに差し込めば充電可能。
USBポートの右にあるのは、AC出力。
その上にあるのは、DC出力です。
※ 充電しながら給電するパススルー充電にも対応していますが、バッテリーを長持ちさせたいなら非推奨とあります。
上の写真では、USBポートを使って「Fireタブレット」を充電しています。
「OUTPUT」は「5W」なので、予測稼働時間は52時間52分。まぁ、その前に充電は終わるでしょうが……。
なお、満充電や0%になるまで使うのは推奨されていません。使い切ると、バッテリー性能が低下する恐れがあります。
ただし、廃棄する際は使い切ってから。
充電方法
一番手軽な充電方法は、専用ACアダプターを使う方法です。
アダプターを電源に繋いで、コンセントに差すだけ。
日中と夜間で電気料金が違う契約の人だと、安い時間帯に充電して節約することも可能でしょう。
写真の右側にあるのは、付属のシガーケーブルです。
車のシガーソケットに差して使うものですが、いまだ未使用のまま……。
なお、ポータブル電源を長期保管する際は、20~80%程度の容量を維持し、3ヵ月に1度は再充電した方がいいようです。
ソーラーパネルを使って充電することもできます。
写真のソーラーパネルは折り畳み式で、広げると約3倍の大きさになります。
持ち手があるので運びやすいですが、重量が4.2kgあるので ずっと持ち歩くのは堪えます。
ピークパワーは120Wです。
写真で見ると大きさが伝わりづらいかと思い、A4のコピー用紙と並べてみました。
ハッキリ言って、大きいです。
折り畳みじゃないのを買うと、おそらくは置き場所や持ち運びに困ることでしょう。
充電用のコードは、正面の袋の中にあります。
このコードの接続部が少しでも緩んでいると、発電できません。
使う際は、ソーラーパネルを広げ、太陽光を真正面で受ける角度で設置します。
後ろに支えが付いていますし、ペグが3本付属しているので、地面に刺して固定しやすいはず。
個人的には、パネルの反射は気にならないレベル。
草むらの上で使うと、蟻などが上を歩いていくので、そっちの方が気になりました。
発電量は、上の画像の通り。
INPUTの数値が「64W」になっています。
右側は、そのときの空の様子です。
パネルを立てた状態で64Wで、立てずに地面に敷くと61Wまで低下。やはり、太陽光に当たりやすくした方がいいようです。
書くまでもないですが、太陽光で充電すれば、電気代を節約できるでしょう。
最後に
「キャンプが趣味の人」のサイトで扱うケースが多い商品かもしれませんが、節電目的で購入するのもアリな気がしてきました。
ただ、使用可能な電力量が決まっているので、これでドライヤーのような1,000W以上使う家電は無理です。風力「弱」でも600Wくらいあるので厳しい。
626WhのPowerArQでも、出力は300Wまで。
余談ですが、「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」は185Wなので、これで ご飯を炊けます。
車中泊を想定しているなら、直流炊飯器「直流家 タケルくん」を出している株式会社ジェーピーエヌの製品を揃えるのも一興。
ソーラーチャージャー「ソラさん」で太陽光発電し、それをポータブル電源「ミツルくん」で充電し、アウトドア湯沸器「ワクヨさん」で湯を沸かす……。
他に、多機能蒸器「ムスヨ婆さん」や、ポータブル水冷扇風機「スズカさん」に、急速冷蔵冷凍庫「トウマくん」と、車で暮らすグッズが揃っています。
幾つか紹介しましたが、クリーナー、ヘアアイロンと、まだまだ あります。
「ミツルくん」の価格は、「PowerArQ mini」と同じくらいだったはず。
「ソラさん」は、23,000円くらい。こちらも折りたたみですが、その折り方が屏風のようです。
直流家シリーズは豊富なので、コレクター気質の人が手を出すと、集めたくなって出費がかさむかも……。