リフレックスは、Meiji Seika ファルマ株式会社が製造・販売している抗うつ薬の商品名です。
一般名は、ミルタザピンになります。こちらはN.V.オルガノン社が創製したうつ病治療薬で、「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)」に分類されるハイリスク薬です。
リフレックス錠には30mgもありますが、当ページの感想は15mgのものになります。
効き目について
ノルアドレナリンとセロトニンの神経伝達を増強する効果があります。
セロトニンを増やして不安や落ち込みに対処、ノルアドレナリンを増やして意欲や気力を増すといった具合です。
「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)」は、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」や「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」に続く抗うつ薬と言われています。
SSRIとSNRIは再取り込みを阻害することで、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を減らさないものです。
それに対し、NaSSAは特定の受容体に対して阻害作用を発揮して、抗うつ作用に関連する受容体を選択的に活性化させます。
受容体というのは、何らかの刺激を受け取る構造のこと。
同じセロトニン受容体であっても、種類によって働きが異なります。
個人的な感想
一言で言うと、「キツかった」になります。
あくまで、私個人の感想になりますので、人によっては大きく違うことでしょう。
何がキツかったのかを書きたいところですが、これを処方された当時の精神状態は酷いものがあり、ハッキリと記憶しているわけではありません。
ただ、度数が高いお酒を飲んでフラつくような気分の悪さ、手足の痺れがあった気がします。
飲んでいた期間が3ヵ月だったこともあり、離脱症状は出ませんでしたが、自分には合わないという印象を持っています。
副作用としては、太る、イライラするといったものを見ますが、自分には当てはまりませんでした。
注意事項
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品と一緒に摂取しないよう言われていますので、含有しているサプリを飲んでいる人は要注意。サインバルタにも同じ注意書きがあります。
セイヨウオトギリソウは、免疫抑制剤・強心剤などと一緒に摂ると、相互作用を起こすことがあります。
相互作用というのは、いわゆる食べ合わせが悪い組み合わせで出る悪影響のこと。
有名なものとしては、降圧薬とグレープフルーツジュース、抗結核薬とマグロやチーズ、総合感冒薬とコーヒーやコーラ、ワルファリンと納豆や青汁、睡眠薬とアルコール、抗菌薬・抗生物資と牛乳やヨーグルト、胃薬と炭酸飲料など。
薬と食品以外にも、薬同士でも相互作用は起きるので、お薬手帳の活用が薦められています。今では、電子お薬手帳「お薬手帳プラス」というアプリも出ています。
セイヨウオトギリソウ以外にも、リフレックスには相互作用の関係で避けるべきものがあります。それがモノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬)です。
抗うつ薬や抗パーキンソン病薬として用いられるもので、この薬を投与中、もしくは投与中止2週間以内はNGとなっています。
他に、パキシル同様 死にたい気持ちが強まる、大うつ病性障害患者を対象とした実験では、有効性が見られなかったという報告もあります。
-
うつ病で働けない人を支援する制度と現実
うつ病になって退職した後、この先の収入について悩みました。 まともに働けない状態なのは、自分でよくわかっていましたし、経済的な余裕もなかったです。 何か良い対処方法はないかと探したところ、自分のような ...
続きを見る
-
うつ病の症状と個人的な対処方法
うつ病になってから、幾つかの症状に悩まされる日々を送っています。 頭が重い、首から肩にかけての凝りが酷い、下痢や便秘、寝付けない、喉の詰まり、嫌なことばかり考えてしまう、ネガティブな情報で気持ちが滅入 ...
続きを見る