前回、障害者のための転職・就職支援サービス「ウェブサーナ」を調べた流れで、他のサービスも調べてみました。
「クローバーナビ」とは
「クローバーナビ」は、株式会社ジェイ・ブロードが運営する障害者向けの就職情報サイトです。
株式会社ジェイ・ブロードは、1974年設立の東京都中央区に本社がある会社で、設立時の名称は株式会社人材開発企画センター。
1991年に株式会社人材ブロードに社名変更したのち、現在の名称に。
株主は、広告代理店の株式会社創通。
KADOKAWAと一緒にやっている就職情報誌「就職ウォーカー」や、就職ウォーカーNetの会社というイメージが強いかもしれません。
ずっと、就職関連の情報誌を出してきたところです。
障害者のための就職情報誌の名称がクローバーで、そのネット版がクローバーナビになります。
雑誌の創刊は、2003年。
配布場所は、教育機関、行政機関、ハローワークなど。
就職フォーラムも開催しています。
就職情報雑誌からのスタートで、イベントも開催という流れは、株式会社イフのサーナに近いですね。
利用対象者と特徴
会員登録しようとすれば わかりますが、クローバーナビの利用対象者は、障害者手帳を持っている人、申請中および申請する予定の人になります。
求人情報の数は、条件を「東京都」だけに設定したところ、110件でした。
これは2019年6月に検索した際の数値になります。
件数は他サイトより少ないですが、「知っている企業が多い」という印象を抱くかも。
特徴は、求人情報にキーワードを持たせているところ。
具体的には、車いす用トイレ、点字ワープロ、在宅勤務といったキーワードがあり、キーワードにチェックを入れることで、求人情報の絞り込みが可能となっています。
上記は環境面のキーワードですが、雇用実績のキーワードとして、障害の名称がありますので、自分と同じ症状の人を雇用した企業を探しやすいかも。
ちなみに、精神障害は74件、発達障害は44件ありました。
あとは、採用情報のアクセスランキングがあることでしょうか。
クローバーナビの評判
評判を知りたくて「クローバーナビ 評判」で検索しても、比較記事を書いているサイトが目立つ結果になるかもしれません。
株式会社pekoが運営する「転職口コミジョブ」といった“口コミを投稿できるサイト”もありますが、クローバーナビに関する投稿はありませんでした。
比較サイトにある口コミは、クローバーナビにある「先輩社員メッセージ」の引用だったり、リライトしたような内容だったりしますので、先のメッセージを見た方が早いかも。
比較サイトはページが縦に長いので、評判情報を見つけづらいという意味で。
他に、Q&A系のサイトで探すという手もあります。
例えば、「Yahoo!知恵袋」で「クローバーナビ」に関する質問を探すと、他の利用者に体験情報を求めている質問もあったりします。
場合によっては、Q&A系サイトに行って探すより、「関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」を利用した方が簡単かもしれません。
多い質問は、「障害者向けの転職サイトで、オススメを教えて」という内容。ほかの転職サイトと一緒に、リストアップされているケースが目につきやすいです。
それ以外で印象に残っているのは、就労移行支援施設に通所している人を選ぶ企業が増えているという話。
就労移行支援に関しては、下記リンク先にて。
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就労移行支援のまとめ|事業所による違い
幾つか、就労移行支援事業所を調べたので、それをまとめたページになります。 今後、新たに調べた事業所を追加したり、加筆・修正する可能性があります。 就労移行支援とは 端的に言えば、就労移行支援は一般就労 ...
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採用する側からすれば、支援施設に通っている人の方が、得られる情報が多いので、自然な流れかもしれません。
採用担当者が考える最初の判断基準は、「この人、通勤できるかな」ではないかと、個人的には思っています。
もちろん、法定雇用率の関係上、障害者手帳を持っていることは大前提。
それを除けば、という話です。
「自宅療養していた人を採用したはいいけど、具合が悪くて通勤もままならない」では、採用担当者は「なんで選んだのか」と社内で言われるかもしれません。
雇用に絡む諸手続き、退職に絡む処理を考えると、すぐに辞める人を採るのは、お金と時間の浪費……。
それを避けるなら、施設に通所している人を選んだ方が、「通えている」分だけ、可能性は高いと判断しても不思議ありません。
それに、施設の運営側に問い合わせれば、通所者の人となりを知ることもできるはず。
人物像がわかれば、採用の判断がしやすいというもの。
これは毎日のように通所している施設だから可能なこと。
登録者と面談する就職・転職情報サイトもありますが、一度や二度 会ったくらいでは、人となりまでは わからないでしょう。
私が元気だったときの経験談になりますが、健常者であっても在職中と離職後では、相手の反応も変わってきます。
「今、働いている」という現状は、それだけでアピールポイントになるのです。
辞めた途端、離職期間はブランクと見なされ、時間が経つほど不利になります。
そこには「この人、働けるかな」という懸念もあるのでしょう。
それと似たようなことだと思います。
それとは別に、離職後だと足元を見られることも……。
在職中の場合は「今の職場」という逃げ道があるので、相手が提示する雇用条件に不満なら、「NO」と言いやすいです。
しかし、離職後は預金が減っていく状態なので、早く収入源を得たいという焦りと、雇ってもらわなくては困るというのが顔に出て、主導権を握られがちに。
話をクローバーナビの評判に戻します。
誰が書いたのか わからない情報でいいなら、「障害者枠での就職 スレ」などで検索すると、匿名掲示板が見つかります。
「クローバーナビ 掲示板」で調べようとすると、クローバーサポートという福岡の人材派遣会社の掲示板も出てくるので、見つけづらいかも。
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障害者向け就職・転職サイトのまとめ|無料で利用できる理由
幾つか、障害者向け就職・転職サイトを調べたので、それをまとめたページになります。 今後、新たに調べたサイトを追加したり、加筆・修正する可能性があります。 障害者向け就職・転職サイトとは 基本的には、障 ...
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