大阪にある株式会社コジットの製品、パワーバイオ エアコンのカビきれいの感想です。
3ヶ月の使用で実感した効果と、商品自体の変化について書いています。
パワーバイオとは
パワーバイオは、微生物の働きでカビや臭いを抑える掃除アイテム・シリーズの名称です。
「エアコンのカビきれい」のほかに、「お風呂のカビきれい」「押入れのカビきれい」「シンク下のカビきれい」「窓のカビきれい」「ゴミ箱の臭いに」「げた箱のカビきれい」「お風呂の排水口きれい」があります。
使い方は、カビや臭いを抑えたい物や場所に貼るだけ。
あとは、微生物が何とかしてくれるという代物です。
交換目安は商品によって違いますが、「エアコンのカビきれい」は約3ヶ月。
商品の中身は、珪藻土、バチルス菌属の微生物です。
珪藻土は、珪藻土バスマットに使用されている珪藻の殻の化石。
珪藻土バスマットに関しては、下記リンク先にて。
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【感想】珪藻土バスマット|カビ・手入れ・寿命を考える
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バチルス菌(細菌学会ではバシラス属の表記)は、細菌の分類。
製造元の株式会社コジットのサイトでは、BS-T2菌と表記されています。
BS-T2菌とは、東証一部上場の化学メーカーが長年にわたる研究により農業資材・環境保全型資材・有機物分解材として実績のあったバチルス菌を日用品向けに新たな抗菌効果を見出したものです。
引用元:コジット プレスリリース Cogitpress|パワーバイオ|バイオとは?
この菌が「枯草菌(バチルス・サブティリス)」の類いなら、水中や土壌、植物、人間の胃腸管にも存在します。
文部科学省の「カビ対策マニュアル 基礎編」によると、生育可能な最低Aw(水分活性値)は0.95。
「Aw」は微生物が繁殖に利用することができる水の割合を示す値で、その数値以上になると活発に増殖します。
数値が高い順で言えば、「細菌」>「酵母」>「カビ」になるように、それぞれに生育可能な温度領域と最適な生育温度があります。
防カビ・消臭の仕組み
微生物が、商品に含まれる栄養分で活動し、揮発性物質を出すことで悪臭やカビを抑えるそうです。
消臭対象は、アンモニア、酢酸、トリメチルアミン、硫化水素。
効果があるカビは、クロカビ、コウジカビ、アオカビ、アカカビ、カワキコウジカビ。
おそらく、微生物である以上は、活動しやすい環境かどうかで、その効果も違ってくるのではないでしょうか。
エアコンのカビきれいの使い方
まず、エアコンにカビが生えている状態なら、ある程度 除去してから使用することになります。
次に、カビきれいを設置する箇所にホコリや水分が残らないよう、固く絞った布などで拭き取ります。
カビきれいを開封したら、油性ペンで正面右下に「交換目安」を記入します。3ヶ月後の日付です。
エアコンが動いている状態なら、作業前に止めます。
貼り付けるためのシールに、茶色のハクリ紙が付いているので、剥がして設置します。
設置場所はエアコンの吸気口。エアコン1台に付き、1個使用します。
「開封時や設置時に独特の匂いがする場合がある」と注意書きにありますが、そういった匂いは感じられませんでした。
3ヶ月の使用で、実感できた効果
「そういえば、今年は“むわぁ~”っとする匂いがしないな」
それが5月から8月まで使用した感想です。
防カビ・消臭と言っても、感じることができるのは、匂いくらいだからでしょうか。
カビは、どのくらい いるのか、よくわからないので……。
去年よりも、冷房の効きがよくなった気も しないではないですが。
設置したエアコンは、たぶん10年くらい前に設置したもの。
業者を呼んでクリーニングしたとは聞いていないので、フィルターの掃除をしたことがある程度。
そういう状態のエアコンに対して使用しています。
使用後の商品変化
3ヶ月が経ったので、取り換える際に新品のものと重さを比較しました。
袋から出したばかりの新品は4.5gで、使い終わったのは4.2gという結果に。
エアコンを使用していると、空気が乾いていきますからね。水分が失われた分、軽くなったのかも。もしくは、微生物用の栄養分が失われたか。
なお、ハクリ紙は0gなので、その差ではありません。
中を覗いても、目視レベルでの状態変化は、確認できませんでした。