障害者向けの就職・転職サービスを展開している「アットジーピー(atGP)」について、調べてみました。
アットジーピー(atGP)とは
「アットジーピー(atGP)」は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就職・転職サービスです。
就職・転職支援サービスの種類は、以下の通り。
種類
障害のある社会人向け転職支援「atGPエージェント」
ハイクラス専門の障害者向け人材紹介「atGPハイクラス」
障害者アスリート専門の転職・就職支援「atGPアスリート」
新卒の障害者向け就活支援「atGP就活エージェント」
「マイナビ」や「リクナビ」の障害者向け版といった認識でいいかもしれません。
「マイナビ」で言うなら、マイナビエージェント、マイナビ顧問、マイナビ アスリートキャリア、マイナビ2021といった感じでしょうか。
他に、障害者専門の求人情報検索「atGP転職」に、求人スカウトサービス「atGP転職[スカウト]」と、細かく分かれています。
障害者の就労移行支援サービス「atGPジョブトレ」もあり、こちらは症状別のコース制になっています。
うつ症状の人は【atGPジョブトレ うつ症状コース】、発達障害の人は【atGPジョブトレ 発達障害コース】、統合失調症の人は【atGPジョブトレ 統合失調症コース】といった具合です。
就労移行支援に関しては、下記リンク先にて。
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就労移行支援のまとめ|事業所による違い
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障害種別での制限がない「ジョブトレWeb・IT」もあります。
こちらはデジタルハリウッドのWebデザイナー講座を受けることで、Photoshop、Illustrator、Dreamweaverといったソフトの使い方、HTML5、CSS3、JavaScriptを学ぶものです。
通所場所は、東京都渋谷区。
Web業界への就職・転職のほかに、在宅ワークも視野に入っています。
就労移行支援以外に、就労継続支援として、うつ症状がある人向けの事業所「アスタネ」もあります。こちらは、しいたけの栽培をしているところです。
なお、「アットジーピー(atGP)」は、下記の手帳を交付されていることが、応募の条件となります。
当社取り扱いの求人に関しましては、障害者雇用促進法で定められている「対象障害者」を対象としており、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳 の交付を受けていることが応募の条件となります
引用元:アットジーピー・就転職Q&A(よくある質問)
運営会社
運営している株式会社ゼネラルパートナーズは、2003年設立の東京都中央区に本社がある会社です。
「atGP」の「GP」は、社名の「ゼネラルパートナーズ(General Partners)」の略。
主な事業は、障害者の就職・転職サービス、人材紹介サービス、就労移行支援事業、就労定着支援事業、就労継続支援事業など。
設立年には、障害者専門の人材紹介事業をスタートしています。
就労定着支援や就労継続支援は、下記リンク先にて。
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うつ病で働けない人を支援する制度と現実
うつ病になって退職した後、この先の収入について悩みました。 まともに働けない状態なのは、自分でよくわかっていましたし、経済的な余裕もなかったです。 何か良い対処方法はないかと探したところ、自分のような ...
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役員の略歴を見ると、インテリジェンス(2017年にパーソルキャリアへ商号変更)や、リクルートにいた人が多いです。
就職・転職・人材紹介関連の業界の人で、組織された感じでしょうか。
ちなみに、パーソルキャリアの「doda(デューダ)」で、障害者向け転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」が開始したのは2009年。
「アットジーピー(atGP)」がオープンしたのは2006年なので、経営陣の古巣より早かったことになります。
アットジーピーは「業界初の障害者転職サイト」と会社の沿革に書かれているので、調べるまでもないかもしれませんが……。なお、株式会社イフが運営するウェブサーナは1998年の開設ですが、業界が違うのかもしれません。
参照元:沿革 | パーソルキャリア - PERSOL CAREER
参照元:沿革|株式会社ゼネラルパートナーズ~ソーシャルビジネスで社会問題を解決するベンチャー企業です~
なお、「リクナビNEXT 障がい者のための求人情報」というページでは、「他の転職サイトで求人を探す」の項目で、「atGP転職」へのリンクが貼られています。
リクルートが運営する「アビリティスタッフィング(Ability STAFFING)」と一緒にです。
特徴
アットジーピーの特徴は、求人数の多さです。
障害者向けの転職サイトは幾つかありますが、勤務地を「東京都」に絞って検索した結果、調べた中ではアットジーピーが一番多かったです。
下記リンク先では、具体的な数字を書いてます。
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障害者向け就職・転職サイトのまとめ|無料で利用できる理由
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他の特徴としては、「障害配慮」「障害雇用実績」で絞り込める点があります。
「電話への配慮」「車椅子への配慮」「週20時間以上30時間未満の短時間就業」「残業ゼロの配慮」といった項目があるので、自分に合った職場を見つけやすいかも。
また、障害雇用実績の項目では、「うつ病」「双極性障害」「気分変調障害」「ADHD」「統合失調症」「てんかん」など、症状にチェックすることができるので、その障害を持った人を雇用した実績から絞り込むことも可能です。
アットジーピーの評判
評判を知りたくて「アットジーピー 評判」で検索しても、一次情報は上位に出てこないでしょう。
Yahoo!知恵袋で探した方が、リアルな声を見つけやすいかも。
質問サイトでは「精神障害より身体障害に強い」といった意見もありますが、大半は「障害者向けの転職サイトは、ありますか?」という問いに、アットジーピーを含めた幾つかのサイトが紹介されているパターンでした。
OKWAVEや教えて!gooも、質問傾向は似ています。
誰が書いたのか わからない情報でいいなら、「atgp スレ」などで検索すると、匿名掲示板が見つかります。
「アットジーピー スレ」だと、株式会社ジーピーセンターという無関係の会社が引っかかって、探しづらいかもしれません。
アットジーピー関連施設の評判に関しては、施設名でGoogleマップ検索すると、事業所単位で「Google のクチコミ」が見られるので、最寄りの事業所の評判を知るには いいかもしれません。
あとは、最寄りの地域活動支援センターで訊くこともできるでしょう。
口コミを参考にする場合は、それが書かれた時期、書いた人物を考慮に入れないと、見方を誤ってしまうかもしれないので、そこは注意がいると思います。
例えば、かなり古い情報で今と違うとか、何にでも文句を言う人の口コミだとか……。
なお、アットジーピー【atGP】のサイトでも、「トレーニング」というメニューで、『atGPジョブトレを利用して就職に成功した方の声』が見られます。
特例子会社
個人的には、アットジーピーに特例子会社の求人情報があったので、興味を持ったというのが正直なところ。
「特例子会社」で求人検索すると、実際に出てきます。
特例子会社については、「就労移行支援のまとめ|事業所による違い」というページで触れていますので、興味があったら見てみてください。