「買って後悔したもの」を考える

年単位で「買ってよかったもの」「買わなきゃよかった」ものがランキング化され、記事や動画にされているのを見かけます。
そういった購入情報から、傾向を探ってみました。

前に書いた記事と、少し被ってしまう結果になりましたが……。

後悔するポイント

後悔している理由で多いと感じたのは、次の5つ。

• 使わない
• 置き場所が無い
• 壊れた
• 想像と違った
• 価格に見合わない

使わない

まず、使わない。
これは「調理家電」や「スポーツ用具」で多い理由じゃないでしょうか。

上の写真は「わたあめメーカー」ですが、これも使わずに収納スペースを埋める存在になりました。
わたあめ自体、頻繁に食べたくなるものじゃないので、使用頻度が高くなることはない……。
そのうえ、作る手間の割に満足感が無いので、使われない状態が続きます。

使用方法は、ザラメを入れて機械を動かし、放出される飴の糸を割り箸に巻き付け、わたあめの形状にしていくだけ。
糸が細いので完成まで時間がかかりますし、巻き取る手も疲れるので、何度もやりたいとは思わないでしょう。
わたあめ自体、そこまで美味しいものでもないので……。
きっと、あれは祭という特別な時間に買うから、そのときの高揚感で実物以上に良く思えるのでしょう。

こういった人によっては生活スタイルに馴染まない調理家電としては、ホームベーカリーや電気フライヤー、コーヒーメーカーが代表格。
個人的にはコーヒーメーカーを高頻度で使用しますが、使って洗う作業の面倒さに、すぐに売る人も多いようで、リサイクルショップに行くと高頻度でありますよね。

今は、自宅コーヒーなら「ネスカフェ ドルチェ グスト」という選択肢もありますし。

逆に、Googleトレンドで「買ってよかった」で調べると、「シャープ ヘルシオ ホットクック KN-HW24C」が出てきました。

置き場所が無い

スポーツ用具を買って後悔するのは、ジムに通わない理由と同じ。
運動する習慣が無い人が、ジムを契約したからって、運動するようになるわけじゃない。
あくまで、お金を払った分だけ、「利用しないと損をする」という動機が発生するだけ。

同じように、身体を動かすのが億劫な人がスポーツ用具を買っても、場所を取る置物になってしまいがち。
そのうえ、ものが大きい分、置き場所に困る……。

なので、購入するなら収納スペース等を考えて折り畳めるとか、物干しとして使えるとか、バッグかけになるとか、置き場所と別の用途を探った方がいいことも……。

壊れた

「安物買いの銭失い」という言葉もありますが、比較的高価なのに壊れやすいものとしては、パソコンがあります。

最悪、初期不良のケースもあるので、買ってすぐにトラブルに見舞われることも……。
個人的には、ノートパソコンを開け閉めしていたら、ヒンジが壊れたことがありました。その影響で、ヒンジの破片がマザーボードを傷つけたのか、ビープ音が鳴り続けるようになった経験があります。

他に高価なのに壊れる商品と言えば、車でしょうか。
Googleトレンドで「買って後悔」で調べると、車名が幾つか出てきました。

あとは、ゲーム機ですね。
「遊ぶソフトが無い」「やる時間が無い」のほかに、コントローラーが壊れたという意見も。

自分が楽しめるゲームを見つけるには、労力とセンスが要るので、人によっては無用の長物でしょうね。
特に意識して調べているつもりはないのに、面白そうなタイトルを知っているとか、気づいたら情報として入っていたくらいの人だと、労力とすら感じないでしょうが、普段あまりゲームをしない人が手を出すには、意外とハードルが高いジャンルかもしれません。

仮に楽しめたとしても、ある意味において時間泥棒な存在になるので、実利的に考えると微妙かも……。

想像と違った

これは、衣類が多い印象です。

買ってみたら色見が違った、サイズ感が違った等々、商品ページを見て想像したものと違うというレビューは珍しくありません。
スタイルの良いモデルが着ているのを見て、自分も同じようになれると思って買うと、着ている人の違いからイマイチな結果になるのも、あるあるでしょうか。

中には、モデルの代わりにショップの店員や、サイト制作をしている社員が着ているケースもあるので、普通の人が着た状態を見て買いたい場合は、そういうところを選ぶのも手でしょう。

個人的には、一年間着なかった服は、もう二度と着る機会が無いことも少なくないので、「着ない」と思ったら即整理した方が、スペースの有効活用ができて良い気がします。

靴も同様ですが、足のサイズに関してはZOZOMATの3D計測を用いれば、足に合った靴は見つけやすくなるかも。
とはいえ、スニーカーばかりレコメンドされる傾向も……。

価格に見合わない

価格に見合わないの筆頭格は、食品ですね。
「高いのに美味しくない」という言葉がすべてです。

価格の高さから過剰な期待をして、クリアすべき美味しさのハードルを高くした結果、充分に美味しくても「物足りない」と思うこともあるでしょう。
あとは、味覚における“好み”ですかね。

初めて食べたときは感動したのに、何度も食べるうちに何とも思わなくなる“慣れ”も、価格に見合わない理由になることもあるでしょう。

初めて自宅でコーヒー豆を挽いて、その香りを嗅いだ時の感動は、もう二度と味わえないという意味では、嗅覚にも似たようなことが言えるのかも。

ちなみに、上の写真は松阪牛のハンバーグです。

松阪牛を使ったコロッケやメンチカツあたりだと、そこまでの差を感じにくいですが、肉オンリーのハンバーグともなると、日頃 口にしている肉とは次元が違うと言いますか、商品ジャンルが違う気さえしてきます。
焼くだけで油が出るので油を敷かなくていいですし、香りの広がり方が凄くて、ふわふわしていて弾力もある不思議な食感に驚くばかりでした。

たぶん、こういった高級食材は中途半端に高いものを買うのが一番ダメで、思い切って割高なものを選んだ方がいい気もします。満足感を得るには。